離婚問題、ひとりで悩んでいませんか?
離婚について悩んでいるならば、専門家へ相談してみることをおすすめします。
なぜなら、離婚問題はとても複雑であり、専門家の知見がなければ、痛い目を見る可能性が大いにあるからです。
離婚問題の相談を生業としている専門家は、離婚カウンセラーなどをはじめとして、以外といろいろな業種に存在します。
今回、この記事でご説明するのは、法律の専門家、つまり弁護士です。
また、弁護士といっても専門分野はそれぞれ異なります。
企業法務、相続など他の分野が専門の弁護士よりも、離婚問題の経験が多い弁護士を選ぶと良いでしょう。
今回は、離婚相談で専門家に確認しておきたい、財産分与のことを解説していきます。
財産分与について、専門家に離婚相談で質問したほうがいいのはなぜ?
離婚ではいろいろと決めていかないといけないことがありますが、財産分与もそのひとつです。
財産分与のことも、専門家へ相談してみることをおすすめします。
なぜなら、何が財産分与の対象となり、何がならないのか、細かい分類について、素人では振り分けがとても難しいからです。
また、どれが財産分与の対象かわかっていたとしても、どうやって分けたらいいのかわからない、というケースは多々あります。
お金なら分けやすいですが、不動産や車などは、どちらが譲り受けて、どちらがその分余分にお金を支払うのか、もしくは、売ってしまってお金を半々にした方がいいのか、など、選択に困る問題が多いですよね。
その点、専門家は、不動産、保険、車など、預金、現金以外のものについても具体的な精算方法を把握しています。
ですから、財産分与については専門家を全面的に頼った方が安心なのです。
離婚相談時、財産分与について確認しておきたい項目とは?
次に、離婚相談時、財産分与についてどういった点を確認しておくべきなのか、について解説していきます。
1 財産分与の対象となる共有財産
財産分与の対象となる共有財産にはどういったものがあるか、を確認しておきましょう。
基本的には婚姻期間中に築いた財産は財産分与対象となります。
婚姻前に築き上げた財産や、借金は、財産分与の対象となりません。
しかし、取得のタイミングによって、財産分与の対象となるか判断に迷う退職金などの項目もあります。
これは別れる配偶者との争いにもなりやすいポイントのため、どういった財産が分与の対象となるのか、は事前にしっかり確認しておく必要があります。
2 不動産などの査定について
不動産、あるいは動産の中でも金額の大きなもの(車、高級家電など)の査定についても相談してみましょう。
査定をお願いする業者の選定など、これもよく揉めることになりやすい項目です。
どのように財産の価値を決定すればいいのか、普通に暮らしているとあまりはっきりとは知りませんよね。
専門家は、そのことをよく知っていますし、必要ならばその業者につなぎを取ってくれます。
3 今支払っているローンなどについて
今支払っているローンなどについても相談しておきましょう。
家、車など、家族で使うことを目的とした物品のローンは、離婚の際に精算します。
プラスの財産とマイナスの財産を差し引きし、その残りを夫婦で分割することが一般的です。
しかし、あくまでこれは一般的な場合で、どのように分割するかが争いになることもあります。
また、結婚前に個人でしていた借金などについては、財産分与での精算対象にはなりません。
夫婦どちらかのギャンブルなどで作った借金などについても同じです。
しかし、仕事をする道具を買い入れる、などで作ったローンや、生活費の補填のために借金せざるを得なかった場合などはどうでしょうか。
どちらも家計を成り立たせるため、と考えると必要な借金だったのかもしれません。
しかし、それはそちらが勝手に行った借金だ、と相手に主張されたとき、そうではないと言い張る材料が必要になることもあります。
このように個人、家庭の境界が曖昧な借金は、争点になる可能性が高いと言えます。
そんなとき、専門家に力を借りておけば、自分の正当性を主張する大きな助けになるでしょう。
いざとなったとき慌てないために、ローンなどのマイナスの財産についてどういった扱いになるのか、を専門家に確認しておきましょう。
4 相手方の財産隠しの可能性と、その対処方法について
財産分与を行う前に、相手が財産を隠していないか、を確認する必要があります。 財産を隠していないか、もし隠していたとしたらどのように隠し財産を暴くか、を専門家に相談してみましょう。
弁護士に相談することで、思わぬ隠し財産が見つかる可能性もあります。
まずは法律の専門家を頼ろう!離婚問題専門の弁護士を見つけよう!
今回は、離婚相談時に財産分与について相談する必要がある理由をご紹介してきました。
専門家に相談することで、トラブルを最小限に抑えながら適切に財産分与を行うことができます。
ひとりで悩まずに、まずは専門家に相談しましょう。
弁護士の心当たりがない、探すのが難しい、というような場合は、法テラスを利用する、というのも一案です。
法テラスは、所得制限はありますが、無料で利用できる可能性もあります。
配偶者を相手取る案件の相談の場合、所得制限に配偶者の収入は加味されません。そのため、個人的な収入が存在しない場合でも、法テラスにて無料で法律相談が受けられる可能性もあります。
まずは、離婚問題に詳しい弁護士を見つけ、財産分与について正しい知識を教えてもらいましょう。
その際、弁護士なら誰でもいいとは考えず、離婚問題の専門家を探すようにしましょう。
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