離婚で配偶者に慰謝料を請求したいという方、逆に離婚に際して慰謝料を請求されそうで困っている、という方は、専門家に相談しましょう。
離婚に関する専門家として、真っ先に挙がるのは、やはり弁護士です。
弁護士のあてがない、という方は法テラスを利用しましょう。
法テラスの場合、所得制限はありますが、無料で相談にのってくれる可能性もあります。
今回は、専門家に離婚相談をするときに聞いておきたい、離婚慰謝料のことをご紹介していきます。
慰謝料請求される・する可能性がある方は、本記事をぜひお読みいただければと思います。
慰謝料について、専門家に離婚相談で質問したほうがいいのはなぜ？
離婚慰謝料の請求をする場合、弁護士にしっかりと質問しておくことをおすすめします。
なぜ質問した方がいいのか、というと、慰謝料というのはケースによって非常にばらつきが大きく、ややこしいため、自己判断ではでたらめな数字を出してしまう可能性があるからです。
たとえば、浮気の慰謝料。
相場は５０万〜３００万と言われていますが、場合によってははるかに高額になる可能性もあるのです。
慰謝料をどのくらい請求できるのか、どのくらい請求されるのかは、判例によるところが大きいのですが、素人が自分で判例を調べて慰謝料を導きだすのは難易度が高過ぎます。
法律の知識がない人が、相場を導きだすのはかなり難しいですから、専門家の判断を仰ぎましょう。
離婚相談において、慰謝料について相談しておきたい項目とは？
離婚相談時には、慰謝料について相談した方がいいことはこれまでに解説してきました。
ここからは相談しておきたい項目について具体的に解説していきます。
自分の現状では、どのぐらい慰謝料を請求できそうか（もしくはされそうか）
自分の現状を伝え、どのくらいの請求ができそうか・されそうかを聞いてみましょう。
たとえば浮気の場合、何年続いているか、それが離婚のきっかけになったか、もとから別居していなかったか、などの詳細を伝えることで、慰謝料の相場を導きだすことができます。
慰謝料をなるべく多く支払ってもらう（もしくはなるべく減らす）にはどうしたらいいか
慰謝料をなるべく多く支払ってもらう、もしくは慰謝料をできるだけ少なく済ませるためにはどうしたらいいかも聞いておきましょう。
たとえば不倫の慰謝料の場合には、不倫の証拠がなければ慰謝料を請求することはできません。どういった証拠があるかも大切です。
また、浮気の期間が長ければ長いほど、悪質であれば悪質であるほど、慰謝料は高額になります。
逆にいうと、浮気が悪質ではないことを証明することができれば、慰謝料は安く抑えることができるのです。
慰謝料の支払いが滞った場合に備えてできることはあるか
慰謝料の支払いが滞った場合にできることはあるか、についても聞いておきましょう。
たとえば、離婚協議書に慰謝料についての詳細が記載されたとします。
ですが、それだけでは慰謝料の支払いが滞ったときにすぐにお金を振り込んでもらうことはできません。
大切なことは公正証書にしておくことです。
公正証書にして、強制執行認諾文言を入れておけば、慰謝料の支払が滞った場合に、相手方の給与、口座の差し押さえが比較的容易にできるようになるのです。
慰謝料の支払が滞る可能性は誰にでもありますから、この辺りのことについてはきちんと聞いておいた方がいいでしょう。
もっとも危険なのは口頭で慰謝料を決めてしまうことです。
離婚することにはなったけど、人格は信頼できる人だから口約束でOKと思っていませんか？
離婚後は、それぞれの生活が始まります。
どちらかが再婚したら、それまで払うつもりだった慰謝料もあとまわしになってしまう、というケースもそう珍しくはありません。
お金の争いは非常に労力がかかります。
それを避けるためにも、いざというときのことを弁護士にしっかり相談しておきましょう。
弁護士選びは慎重に！離婚問題に詳しい弁護士を選ぼう
慰謝料についての相談をするのは、ちょっと恥ずかしい、と感じる方もいらっしゃるでしょう。
浮気や暴力などを他人に話すことは、家庭の恥だと感じるかもしれません。
ですが、事実をごまかして伝えてしまうと、正確な慰謝料を割り出したり、適切なアドバイスをもらったりすることができなくなります。
自分に都合のいいことも悪いことも、包み隠さず伝えることが大切なのです。
また、弁護士選びにも注意が必要です。
たとえば、企業専門の弁護士に頼んだら、いくらその弁護士が優秀であっても離婚問題には精通していない可能性があります。
離婚問題を相談するときは、やはり、離婚問題を数多く扱っている弁護士に依頼するべきです。
弁護士選びによって、数十万〜数百万慰謝料が変わってくる可能性もありますから、そのあたりについては十分注意した方がいいでしょう。
ほかに関連するページ
|
